aloofは「他人と距離を置く、人懐こくない」などを意味する形容詞。
でも、かたい言葉なので日常会話ではあまり使われなくて日常的にはあまり出会う回数がなく
そのうえ、日本語に置き換えようとすると一語でパッと言い換えられる意味の日本語があまり見当たらないこともあって、単語帳やかたい文章内で出会うことはあってもなかなか記憶に定着しにくい、覚えにくい単語ですよね。
今回は、そのaloofを覚えやすくするために深掘り、ただ知るだけではなくがっちりつかみます。
ニュアンスをイメージしやすくして心にしっくりきて覚えやすくなる手掛かりを解説します。
読み終わるころには、「aloof」もう覚えられたかも・・・、となりますよ。
ではいってみましょう!
aloof の意味
まずは意味を押さえないと話が始まりませんね。
aloofは「他人と距離を置く、人懐こくない」という意味の形容詞です。
辞書で調べてみましょう。
ケンブリッジ辞書( Cambridge Dictionary)で調べたaloofの意味はこんな感じです。
https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/aloofC
訳すと
友好的でなく、物事に積極的に参加しようとしない
となりますね。
やはり一言で日本語に置き換えるのは難しそうです。
では、日本人向けの辞書を見てみましょう。
英辞郎on the webで調べてみました。
副
- 〔人の気特ちなどが〕(遠く)離れて、遠ざかって
形
- 〔人・態度などが〕よそよそしい、超然とした、打ち解けない
- 〈古〉少し離れている[遠くにある]
レベル9、発音əlúːf、カナアルーフ、分節a・loof
https://eow.alc.co.jp/search?q=aloof
とありました。
「よそよそしい」や「うちとけない」のほかに
気持ち的に遠い雰囲気がこちらからも感じられますね。
要するに、aloofは、「人との距離感が遠い」「気持ちの距離感が遠い」様子を表しているようです。
- 他人と関わろうとしない
- 他人の感情に共感しない
- 他人に対して興味がない
aloofは主に形容詞として使用され、人や気持ちや物・物事に対して距離が「遠い」時に使われます。
aloof の発音
意味が分かったところで、発音も確認しましょう。
発音記号だと、イギリス英語もアメリカ英語も同じでした。
aloof
UK/əˈluːf/
US/əˈluːf/
カタカナにするとアルーフ
アクセントはルの部分
冒頭のアは、はっきりしたアではなく、曖昧母音のアです。
英語ネイティブさんの発音も動画で一応確認しておきましょう。
aloof の覚え方 イメージにしよう
aloofを覚えようとして、「ルーフ」に注目して屋根と結び付けて覚えたい気になるのは分かるのですが
同じ「ルーフ」でもaloofはL
でも屋根の「ルーフ」はroofでR
なんです。
ただでさえ間違えやすいLとR
意味を覚えるためとはいえ、わざわざ混乱するのは得策ではないように思えます。
aloofの語源を知るとイメージしやすくなった
aloofの語源を調べてみたらとてもしっくり来たのでご紹介します。
「aloof」の語源は、オランダ語の「loef(風上)」なんだそうです。
もともと航海で使われる言葉で、風上にある船は、風下の船よりも風の影響を受けにくいことから、「よそよそしい」「冷たい」「無関心」などの意味を持つようになったんですって。
この「aloof」、17世紀ごろに英語に取り入れられるようになりました。
当初はもともとの意味である「風上にある」という意味で使われていましたが、その後、意味が変化し、「よそよそしい」などの意味を持つようになりました。
風上にあって、いろんな影響を受けないところで超然としている様子がaloofにはあるんですね。
日本語にも「どこ吹く風」という表現がありますね。
いろんなことに対して「自分には全く関係・関心がないというように、知らん顔をすること。「—と聞き流す」、という意味です。
まさに、風の影響を受けない、遠くで無関心でいるaloofそのもののようです。
aloofの最後のフ、fの音は、風を思い出すのにぴったりですね。
「フーフー」とか、fanのfとか。
aloofと聞いたときに、fの音から風を思い出すと、風上にいて超然と知らん顔をしている様子を思い出しやすそうです。
さて、aloofのfから、風→「どこ吹く風」→「よそよそしい、超然とした」を思い出すことはできそうです。
aloofと意味が似ていてスペルにも共通点がある単語 alone
では、あたまのalが共通で、イメージが近い単語はないものか‥と探してみたところありました!
それは、aloneです。
aloneは、「一人で」とか「孤独な」という意味ですよね。
何の影響も受けない、超然としたaloofとはかなり似たイメージを持ちます。
「alone」には「ひとりで」「孤独な」といった意味。
一方「aloof」には「人懐こくない」「関わり合いを避ける」というニュアンスがあります。
つまりこの2つの単語とも、ある意味で
「他者との交わりを避ける、距離を置く」という共通のイメージが含まれていると言えそうです。
alone は、単に「一人でいる」という意味です。
誰かと一緒でも、一人で孤独を感じている場合にも使うことができます。例えば、
- I’m going to the movies alone.(一人で映画に行く予定です)
- I feel alone even though I’m surrounded by people.(人々に囲まれていたとしても、孤独を感じる)
一方、aloof は、他人から距離を置いて、孤立している様子を表す言葉です。自分から積極的に人と関わろうとしない、または、他人が近づきにくい雰囲気を醸し出している場合に使います。例えば、
- She’s very aloof and doesn’t seem to want to talk to anyone.(彼女はとてもよそよそしく、誰とも話したくないようだ。)
- He’s so aloof that it’s hard to get to know him.(彼はよそよそしいので、なかなか親しくなれない。)
客観的状況として一人であることを指すaloneと、主体的に一人であろうとするaloof。
この二つを結び付け、一つの例文にして覚えてしまえば二度とaloofの意味を忘れることはなさそうです。
aloofの意味が覚えられる 使い方がわかる例文
aloofをaloneと結び付けて覚える例文
He is always alone, because he is very aloof.
「彼はいつもひとりぼっちでいる。なぜなら彼はとてもよそよそしいからだ。」
どうでしょう?
これで、aloofの意味が一文で覚えられるのではないでしょうか?
aloofの使い方がわかる例文
日常的にあまり会話で使う言葉ではないのですが、それでも自分が使用できる状態にして覚えておけば、忘れにくいですよね。
こんな感じで使ってみるといいと思います。
- She was aloof and didn’t want to talk to me.
(彼女は他人と距離を置いて、私と話したがらなかった。) - He was aloof and didn’t seem to care about anyone.
(彼は他人と距離を置いて、誰のことにも関心がなさそうだった。) - The aloof cat didn’t let anyone pet it.
(そのよそよそしい猫は誰にも撫でさせなかった。)
aloof まとめ
aloofは
・「人懐こくない、冷淡な、よそよそしい、距離を置く」といったニュアンスの形容詞。
・語源は、オランダ語の「loef(風上)」、風上にいると風の影響を受けないことから、「よそよそしい」「冷たい」「無関心」などの意味を持つようになった。
・aloofのfから、「風」を思い出す→「どこ吹く風」、で超然となにも気にしない様子をイメージ。
・aloneと意味とスペルに共通点がある。
He is always alone, because he is very aloof.「彼はいつもひとりぼっちでいる。なぜなら彼はとてもよそよそしいからだ。」
aloofは日常生活や仕事ではあまり使われない単語ですが、映画や小説などのフィクション作品でよく登場します。また、ビジネスシーンでは、顧客や取引先に対して冷淡な態度をとる相手を表現する際に使用されることもあります。
ぜひ、これを機に覚えてくださいね。
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