原因別・リスニング上達への道 聞こえるけど意味が取れない編 超おすすめ文法書 4選

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ある程度単語対策もして、たくさん聞いて英語の音にも慣れた。

リダクションもリンキングもなんとなくわかってきて

それぞれの音は聞こえてるはず、ってとこまで来たのに

結局聞いても分からないのはなぜなんだ―――!!!!

とお嘆きのあなた。

空しいですよね~、モヤモヤしますよね~。

その原因、文法不足です!!

はい、今逃げ出したくなりましたね(笑)

待って待って。

文法と言っても、リスニングを伸ばすのに、全ての文法を理解する必要はありません

日本語と同じで、話す言葉は書く言葉よりは単純だからです。

日本語でも、書き言葉は話し言葉より難し目になってます。

英語も同じ。だから、安心してください。

リスニングに必要とされる文法はさほど多くないんです。

リスニング上達への道

聞こえない原因を5つに分け、それぞれの解決法を解説しているシリーズ、4回目。

「聞こえてるのに意味が取れない編」

なぜ、単語も全部知ってる、音も聞こえるのに、意味が分からないという事態に陥ってしまうのかという原因と、そこから抜け出すには何が必要か、について今回はお話しますね。

今回のお話は特に、オンライン英会話等のアウトプット中心で英語力を伸ばしてきたけど、最近どうも頭打ちで‥という方の役にも立つはずです。

注:今回は、「聞いてわからないけど、そもそも読んでもよくわからない」という方向けです。
「聞いてわからないけど、読んだらわかる」という方は次回になります。

よろしくお付き合いください。

文法って聞くとジンマシンがでるにゃ

だよね、難しそうってイメージしかないもん

文法は、外国語を習う時の自転車の補助輪です。
補助輪なしで練習するより、あったほうが断然上達が早いんです。
さらに、リスニングにはさほど難しい文法は必要ないから大丈夫。

そもそも読んでわからないものが聞いてわからないのは当然のことですよね。

読んでも分からない、ということは、問題点はリスニング能力にあらず!

そう、英語の基礎、文法不足!

文法ってすごいんです。

例えば・・

She ciaviluized him English.

どうですか?この文の意味わかりますか?

わからなくても当然です。

この英語、太字になっているところはでたらめな単語です。

こんな単語存在しません。

でも、英語の基礎がちゃんとわかっている人なら

そして、英語ネイティブの人でもきっと、

「この変な単語は知らないけど、でも、女性が男性に、英語を「教える」か「説明する」なんかしたんでしょ」

と思うんです。なぜなら、文型がわかっているから。

すごくないですか??

知らない単語があっても、だいたいこんな意味かな、が推測できてしまう。

それが基本文法の力、です。

現在進行形だ、受け身だ、関係代名詞だ、の前に

必ず知っておくべき基本的な二つのことを、ほとんどの方々が見落として、

もしくは、見ないふりして放置したまま先に進もうとしているのです。

今回は、多くの人が見落としがち、な上に、かなり重要度が高い項目を二つ紹介します。

この二つをまず攻略するだけで、目に見えてリスニングの理解度が上がります。

リスニングどころか、英語全般の力が爆上がりします。

オンライン英会話で最近行き詰っている人のお悩みの原因もここにあることが多いです。

なんなら、ここさえ押さえれば向かうところ敵なし、くらいの威力なのです。

目次

原因1 「文型」がわかってない

grammar

英語を勉強し始めたころ、私も経験がありました。

文の中の単語を全部辞書で調べたのに、結局意味が取れなかったこと。

その時私が分からなかった原因は、イディオム(熟語)の知識不足もありましたが、

主に、「文型」を知らな過ぎたこと。

これが大きな原因でした。

習いましたよね、基本5文型

私が中学生の時は、中学英語はこの5文型から始まりました。

はい、一切興味なくて授業を聞いてませんでした。

今でも高校の文法の時間はこの5文型から始まります。

今の高校生も「こんなん意味あるんですか?」とか言います。

数十年前のわが所業は無視して(笑)声を大にして言います。

意味があるから最重要項目だから、こうやって最初に習うんです!!!

単語全部調べたけど意味が取れないあなたは、

数十年前の私と同じ、文型の威力にまだ気づいてない方です。

よかったですね。

ここを乗り切れば、すごい勢いであなたの英語力は、グン!!!とあがります。

この基本5文型に関しては、後日、このリスニングシリーズ終了後にじっくり時間をかけて解説をつくりますが、

今日は基本のキにも満たない、k・・・だけ、

「文型」を知るのが何故大切なのかをお話しますね。

英語には日本語の「て、に、を、は」にあたる助詞が存在しません。

「のび太君、あげました、しずかちゃん、本」(第4文型)

日本語では、この、「は」「に」「を」などの助詞でもって、本がどちらからどちらへ渡ったのかがわかります。

これを、しずかちゃんとのび太君の位置をいれかえて、

「しずかちゃん、あげました、のびたくん、本

と言い換えても、本がのびたくんから、しずかちゃん側へいったことは変わりません。

でも、Nobita gave Shizuka a book.「のび太君、あげました、しずかちゃん、本

を、Shizuka gave Nobita a book.

と位置を入れ替えると、

「しずかちゃん、あげました、のび太君、本」です。

これはどうあがいても、しずかちゃん側からのび太君側に本が渡っています。

のび太君が持っていた本をしずかちゃんにあげたことにはぜったいになりません。

英語は「て、に、を、は」などの助詞がないかわりに、どちらからどちらへ渡ったのかを、言葉の並び方で表しています。

なので、順番を入れ替えたら、意味はすっかり変わってしまうんです。

それほど、英語では「語順」の威力がすごいんです。

なので、この「語順」を知ることによるメリットもとても大きいんです♪

「語順」そのものに意味があるので、そ語順の意味を把握できていれば、

多少知らない単語が混ざっていたとしても語順から意味を想像できちゃうこともある

これ、お得だと思いませんか?

ここで冒頭でご紹介した、このでたらめな動詞の入った分です。

She ciaviluized him English.

基本の5文型を知っている人は、たとえ意味不明な単語が入っていても

何も考えずにパッと見で、これは第4文型、とわかります。

そして、第4文型は、主語のほうから、誰かに何かモノが渡っていくイメージということを知っています。

言い換えれば、主語が、誰かに、何かを与えるイメージ。

「誰か」の位置に him があって「モノ」の位置に English があるので、

英語を与える、ということは、教える、的なことじゃないかな・・とわかるのです。

知らない単語が入っていても、文型さえ把握できていればなんとなく意味はわかる

これが文型の威力。

私のブログでも後日あらためて5文型やりますが

今まで全くやったことなかった方は、これを機に一度ちゃんと文型について知っておいたほうが絶対いいと思いません?

今まで文型意識しないで何とか進んでこられた方は、文型の知識が付けばもうそれは

鬼に持たせる金棒!的武器になりますよ♪

原因2 「修飾」(句)がわかってない

修飾、それは飾ること。

そう、形容詞だの副詞だのっていう、あれです。

(1本の)大きな木、って英語で言えますか?

a big tree ですね。

(一人の)可愛い男の子、って言えますか?

a cute boy ですよね。

じゃぁ、

「あのドアのところで立っている男の子、かわいいよね」

と言えますか?

形容詞はなんとなくわかるけど、副詞って聞くともうちょっとうんざりするのよね

という人がとても多いのですが、基本は割と簡単です。

大きい、小さい、美しい、とかが形容詞

大きく、小さく、美しく、とかが副詞

どこが違うんでしょう。

(形容詞)

大きい、小さい、美しい、のほうは、後ろに名詞が付きます。

大きい、小さい、美しいワタシ(笑)

名詞を飾るのが形容詞

(副詞)

大きく、小さく、美しく

大きくなる、小さくなる、美しくなる

これだけだと手抜きですかね(笑)

早く起きる、速く走る、悲し気に泣く、イキイキと働く

このように、動詞を飾る、のが副詞です。

あと、「とても小さい」の「とても」の部分のように、形容詞を修飾するのも副詞です。

いやいや、それくらいわかるし、という方もおられるかもですが、

「大きい」とか「小さい」みたいな単純な言葉は、パッと見て形容詞だなとわかりますが、

パッと見で形容詞だとはわからない「形容詞のカタマリ」があるんです。

それが

「あのドアのところで立っている男の子、かわいいよね」の中にあります。

「あのドアのところで立っている」部分は「男の子」という名詞を飾っているので

形容詞のカタマリなんですが、

こうやって飾り部分が長くなると、名詞より後ろにくっつくんです。

「大きな木」みたいに単純だと a big treeで、形容詞bigは名詞より前にあるのですが、

「あのドアのところで立っている男の子」だと、形容詞のカタマリが長すぎるので、名詞の後ろにつくのです。

「あの男の子、ドアのところに立ってる」になります。

That boy standing by the door is cute!

こんな風に、長い説明(形容詞のカタマリ)が名詞より後ろについてる、とか

動作の長い説明が後ろのほうに副詞のカタマリでくっついてるとか

不定詞で修飾、とかが判別できないから、聞いて理解できない上に、読んでも理解できない、という事態が発生します。

この主語も動詞もなくて文の形にはなっていない「カタマリ」ことをって言うんですけどね。

この「句」とか「節」とかが弱い人がとても多くて、

いや、気持ちはわかるんです、私もながいこと放置していたので💦

でも、今となってみればやっぱり大切だったわ―――、としみじみ思うんです。

ここがクリアになってからは、その後の英語がめちゃめちゃ楽だったので。

「句」の項目も、どの文法書でも、「文型」と同じく、教科書や文法書の最初の最初に載ってます。

目次の直後、とかです。

「文型」と同じくスキップされがちですが、

英語が苦手の人はもちろんのこと、

「英語は好きだけど、最近伸び悩んでる」という人の原因がここにあった!というケースがとても多いです。

そしてこの「句」を理解することが、「文型」をしっかり理解するのにめちゃめちゃ役立つんです。

というか、「句」がわからないと、「文型」が取れない。

「文型」でつまずいた原因が「句」の理解不足だった、ということもこれまた多いのです。

くり返しますが、

意味があるから、最重要項目だから、こうやって最初に習うんです!!!

どうですか?ご自身がないがしろにしていた点はなかったですか?

この辺の理解があまいな、という自覚があるかたは、今日あげた二つの項目だけでも、しっかり文法に向き合ったほうがいいです。

その時間、絶対損にはなりません!

一冊は文法書をお持ちになっておくことがおすすめではあるんですが、

とり合えず手っ取り早く、ご自分がどの程度句による修飾が分かっているかを確認するには、

ネットで「後置修飾」とかで調べてみてください。たくさんの記事が出てくると思います。

文法は補助輪

自転車の練習し始めに補助輪をつけていましたよね。

英語学習者における文法は、あの補助輪みたいなものです。

自転車に乗るときに、補助輪を付けたまま漕いでいるうちに、

あぁ、こうすれば転ばないで走れるんだ、ということがだんだんとわかる。

もちろん、俺は補助輪なんかには頼らねーー!と勇気をもってがんがん転びながら学ぶ人もいますし、それはそれで素晴らしいです。

でも、英語と自転車が違うところは、

自転車は、最初のひとこぎがうまくいけば、そのまま乗れるようになるのに対して、

英語は、ちょっと進めるようになったけど、ここから先に行けない、というポイントがある、というところです。

ほんのちょっと真似事が出来ればそれでいい、というなら文法なしでも行けるでしょう。

でも、どこまででもすいすいと進みたくありませんか?

それには、ちょっとだけ補助輪付きで練習の期間が必要です。

文法書の、全部を理解する必要はありませんが、

本当の基本のキ、だけは一度ちゃんとやっておくと、この先どんどん進んでけるということを

知っていてほしいと思いました。

それが「文型」と「句」による修飾です。

超おすすめ文法書 4選

お勧め文法書の詳しいレビューは、もしリクエストがあったら別途記事にしますが、

この4冊のうち、どれか1冊、やる気に満ち溢れてるなら2冊くらいは持っていていただいていいと思いますが

基本の一冊はこれです。

基礎からわかりやすい、使いやすい、ど定番の一冊です。

私もここからデビューしました。

私の人生を変えた!と言っても過言ではない、大西泰斗先生の「一億人の英文法」

これから英語としっかり向き合う方は、バイブル的に一家に一冊おいておくべき。

NHK教育テレビや、ラジオ英会話でおなじみの大西先生の集大成です。

英語を「イメージ」でとらえる、文法も「イメージ」でとらえる、しかも常に実践を意識、という素晴らしき一冊。

文法を勉強、というよりは、辞書的に使ったり、読み物として読むという使い方に向いています。

文法項目別の索引がないのが残念。

英語のカリスマ予備校講師の草分け、関 正生先生の英文法

最近は、スタサプのCMにもご登場なさってますね。

私が現役のころに関先生の授業に出会えてたら私の人生も変わってたのにーーー、と思います。

(私のほうが年上なので無理)

わたしは、大西先生の解説で大まかな文法のイメージをつかんで、

関先生の文法解説で試験を乗り切る文法力の基礎を身に着けました。

名高すぎて素人が手を出すにはどうなの?と思うロイヤル英文法も、この黄色い表紙の「表現のための」・・のほうは大丈夫。

これも「実践」に重きを置いて、使う場面がイメージしやすくなっています。かなり重宝。

解説も秀逸で、一生傍らに持っておきたい一冊です。

次回は、「文法だって理解できてる、読めばわかるのに聞いたときだけ理解できないのー」

というとき、です。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • こんばんは

    >本当の基本のキ、だけは一度ちゃんとやっておくと、この先どんどん進んでける

    避けては通れないのですね。。。
    Evergreen 3ヶ月前のポチりました、、が、改めて確認したら付箋が付いているのは動名詞、現在分詞、冠詞、強調のdo/does/didしかなかったです(・・;) 3ヶ月で

    今日から1日1章目安に読んでみます!

    • 私が持ってるのは、Evergreenの前身のForestなのですが、
      構成が変わっていなければ、目次後のしょっぱなが「文と語と句と節」になってますね(笑)
      文法書は、全部通して読む必要はないと思いますが(分厚いし💦)
      「句と節」の項目と、「動詞と文型」のところだけは読んで損はないと思いますよ~。
      たぶん読んでもピン!!とくるようなものではないとは思いますが、
      これを知っているのと知らないのとが、先に行けるかどうかの道を分けていると思ってるんです。
      またこのブログでも、文型と句と節は解説記事を上げる予定です♪

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