これ英語だったの? 英語初心者がカタカナ語を味方につけるべき理由

当ページのリンクには広告が含まれます
  • URLをコピーしました!

英語学習者の永遠の課題

それは・・

単語

とくに、英語の初心者の最大の課題が単語です。

英語初心者が中級になるために必要なのは、ほぼ単語力!
一定の単語力が付けば、英語中級者の称号はもうもらったようなものです。


わかってはいるけど、なかなか覚えられないんですよね、単語。わかりますよ~~~。

でも、全部の単語が覚えにくいわけじゃないですよね?
覚えやすい単語と覚えにくい単語ってありません?

目次

イメージできれば英単語が覚えやすい!

覚えるのが簡単な英単語と難しい英単語の違いって考えたことありますか?
単語の長さ?
意味のむつかしさ?

それもあるでしょう。

でも、もっとわかりやすい違いがあります。

覚えやすい単語と覚えにくい単語の違いはイメージ可能かどうか

例えば
次の二つの単語、見比べてください。

・seclude  隠遁する、引きこもる 英検:1級以上
・schedule  スケジュール 英検:準2級

パッと見、似てますけどそれぞれ別の意味です。
しかも、secludeよりはscheduleのほうがスペルは長くて、正しく綴るのは難しいかもしれません。

でも、これあきらかにscheduleのほうが簡単な単語ですよね。

seclude 隠遁する、引きこもる 英検:1級以上
schedule スケジュール 英検:準2級

ほとんどの人にとって、secludeは覚えるのが難しくて、 scheduleはすぐに覚えられますよね。

理由は簡単。

「スケジュール」というカタカナ語を知っているから!
スケジュール、という言葉が、日程や予定と結びついて、ちゃんとイメージできるから。

「スケジュール」と聞けばイメージできる

これ英語だったの?身近なカタカナ語になっているものが初級の単語帳には多い

実は、英語初級レベルの単語帳には、すてに身近なカタカナ語として知っているものが多く載っているんです。

脱初級と言える英検準2級くらいまでの単語だと、かなりの確率(準2級だと4割程度)でカタカナ語になっていますし、2級の単語でもちょっと小粋なサラリーマンがビジネスで使うかな?みたいなのも含めれば2割以上はカタカナ語として世の中に流通していると言えます。

ということは、英単語を覚える前に
身近なカタカナ語を意識できていれば、スケジュール=scheduleみたいに、簡単に覚えられる英単語が増える
ですよね?

生徒さんの英検対策をしていて、単語対策の時間には、手がかりになるカタカナ語がありそうなときは必ず
「この単語はあのカタカナ語の元の単語ですよ」というお話をするのですが
当然のように級が下がれば下がるほど、カタカナ語としてすでに日本語の中に浸透しているものが多いです。

準2級ならだいたい4割弱がカタカナになっている
ということは、4割は覚えるのが楽ちんなので残りは6割ちょっと

2級なら、2割以上3割弱程度がカタカナになっている
ということは、2~3割は覚えるのが楽ちんなので残りは7割くらい

どうですか?何の予備知識もなしに、全部1から覚えると思えば、かなりお得な気がするはず。

カタカナ語、身近にありすぎてスルーしがち説

しかし、カタカナ語はすでに身の回りにたくさんありすぎて、そのせいでもはやいちいち意識できなかったりします。

例えば・・

今年も、ガッキーのメルティーキッスのCMが流れてますね。

ふーゆーのキッスは、雪のようなくちどけ♪と新垣結衣ちゃんがかわいく歌う冬定番のあのCM
そう、メルティキッスは、「雪のようなくちどけ」がウリのチョコ。

Meltykiss 多くの方はご存知ですよね?
では、melty という単語は知ってましたか?

例えばメルティ・キッス

メルティーキッスは知っていても、Meltyってなんだろう?と意識できて調べたことある人は少ないのではないでしょうか?
meltは溶ける・溶解するという動詞 英検準2級レベルです。
なのでmeltyは、「溶けやすい」「溶解しやすい」という形容詞なんです。

♪雪のようなくちどけ~♪という歌と、meltyの意味はつながってるんですよ。

そう思えば、melt=溶ける、という意味も、メルティキッスチョコのあのくちどけの印象とともにすっかり印象に残りませんか?

実は、melt=溶ける・溶解する は、以前にニュースでたくさん取り上げられた有名な単語でもあります。

「メルトダウン」って言葉、聞き覚えありますよね。
そうです、原発事故の時に一気に有名になりました。

あれも、原子炉内の冷却装置が故障して、原子炉内の温度が上がりすぎて核燃料がぐずぐずに溶けてしまって・・・という事故でした。

このように、意識できていないだけで実はカタカナ語になっている英単語は身近にたくさんあります

ガッキーのかわいいCMを見たときに、メルティってなにかな?と疑問に思ってそこで調べれば、あの雪のようなくちどけとともに、meltの意味を体感しながら覚えられるのです。

身近なカタカナ語になっている英単語

見落としがちですが、他にもいろいろありますよ。本当は英単語のカタカナ語

ラップ

キッチンで使う、サランラップとかクレラップとかポリラップとかのラップ。
wrap と、wがついてますが音的には「ラップ」rˈæpです。「包む」という動詞です。

私はおにぎりを作るときはたいがいラップを使って握ります。
まさに、ラップでおにぎりを包み込みます

キッチンで使うラップ以外にも、皆さん、ラップ=包む、って実は知ってるはずなんです。
包装紙のこと、ラッピンペーパーって言いません?
プレゼント買ったとき「ラッピングお願いします」って言ったことありますよね?
プレゼントを、綺麗に包んでもらいますよね?

ラップ wrapは、ラッピングやキッチンで使うラップの包むイメージ。

wrap=「包む」英検準2級レベル、です。

もう覚えましたね。

wrap=ラップ 包むという動詞です

ワイパー

雨の日に、車のフロントガラスで動いてるあれ。
wipe=「ぬぐう」「拭く」「ふき取る」「ぬぐい落す」という動詞なんです。だから
wiper=「ぬぐうもの」「拭くもの」「布巾」「ワイパー」です。

お掃除用品で「クイックルワイパー」という商品がありますね。
使い捨てのシートをモップの柄の先につけてフローリングをお掃除できる道具です。
私は、ウェットタイプのシートを使ってます。ドライよりきれいになる気がするんですよね。

wipe=「ぬぐう」「ふき取る」も準2級レベル

ワイパーで、フロントガラスの雨をきれいにするイメージと結び付けてしまえば簡単です。

キッチン用品が続きましたが、キッチンがkitchen=台所というのは皆さんご存知ですよね。
では、ダイニングルームは?

ダイニング

ダイニング、の意味を意識していましたか?
・・ニングとなってるから、ing形ですよね。

ingをとって原形に戻すと、dine(ダイン)
あなたのお宅のダイニングルームってどんな場所ですか?
ダイニングテーブルがあって、そこで食事とってません?

dine=食事をする という動詞です。英検2級レベルです。

あっという間に覚えられましたね。

コンテナ

コンテナ  container と言うと何を思い浮かべますか?
トラックに載ってるあの四角い大きな鉄の箱?港に積まれている船に乗せる大きな箱?

そうですよね、あれもコンテナ。

container は、contain するもの、です。
containは、含む、包含する、収容できる、封じ込める 英検:準2級レベル

すなわち、何かを中に入れ込んでしまうこと、それがcontain

What does it contain? 中に何が入っていますか?

なので、容器に何かを入れ込んであればそれがcontain
そして、入れ込むほうの容器が container です。

なので、トラックに載せる鉄の箱ももちろんcontainerですが、あーんなに大きなものじゃなくても、こんな可愛いガラスの瓶(jar)だってcontainer

「容器」という意味で、これもcontainer

残ったおかずを入れておくタッパだってcontainerです。

contain と聞いたらコンテナを思い出して、あぁ、中に何か入れるための箱だ、そしてcontainは中に何か含みこんでいるイメージを思い出してください。

ベルトコンベア

ベルトコンベア、よく工場などにあって、自動的に上にモノがのって流れてくるあれ。
英語にすると、ちょっと語順が違って、conveyor belt です。

conveyするベルト、という意味です。
convey は 運ぶ 運搬する 伝達する 英検2級レベル

運搬するもの・ひと、伝えるもの・ひと、という意味でコンベアconveyor です。
なので、conveyは、ベルトコンベアで運ぶだけではなく、

飛行機が乗客をconveyしたり、誰かが誰かに情報や気持ちをconveyしたり、命令や伝言をconveyしたりと、伝えたり運んだりするときに使う動詞。

conveyと聞いたら、ベルトコンベアを思い出して、あーー、いろんなものを乗せて運んで伝えたりするんだな、と思ってください。

最近よく耳にする意識高い系カタカナ語になっている英単語

最近流行りのカタカナ語も、「意識高い系ウザい・・日本語で言え!ここは日本だ!」とか思って毛嫌いするんじゃなく、元になった英単語の意味を覚えるツール(道具)にしちゃいましょう。

ダイバーシティ

diversity 多様性、種々、雑多
形容詞になったdiverse 様々な、は2級単語ですし

インフルエンサー

influencer 影響者
influenceは、影響という名詞、そして影響を及ぼす、という動詞 準2級レベルでもあります。

風邪のインフルエンザとインフルエンサー、似てるなーと思ってましたよね?そりゃそうです。インフルエンザのほうは元はイタリア語らしいですが、どちらも流行するイメージ。

ローンチ 

ビジネスでよく使われる、新製品やサービスの発売や発表。

launch は進水させる、水面におろす、送り出す、乗り出させる、乗り出す、発売する、放つ、発射する、発進させる、打ち上げる、という動詞です。英検準2級レベルです。

ボートや船を初めて進水させたり、ロケットやミサイルを打ちあげるときの動詞。

「新しいサービスをローンチしました」と聞いたら、新サービスが華々しくロケットのように打ちあがるさまを思い出してみましょう。

サステナブル

SDGs(Sustainable Development Goals)で一気に有名になったサステナブルを
sustainable=持続可能と覚えた方は多いと思いますが。

able=可能 がついてるから、sustainは動詞だな、というところまで考えた人いますか?
素晴らしい、超優秀です!

sustainは、維持する、養う、扶養する、支える、持続させる、続ける、(…を)元気づける、励ます、耐える、屈しない という動詞 英検2級レベル

なにかを、続けたり、耐えたりするときの動詞なんです。それが出来る(able)でサステナブル
sustainは、流れに流されないよう踏ん張ったり、耐え忍んだり、努力を続けたり・・と、何かの圧力に対してがんばって持ちこたえる感のある動詞です。

そう思うと、sustainable=持続可能も、強い粘り強さを持ったイメージに見えてきませんか?

カタカナ語で覚える重要英単語2000

カタカナ語は伝わらない?

ここまで、カタカナ語は英単語を覚える手掛かりになる、という話をしてきましたが、

オンライン英会話な有名なネイティブキャンプのブログに

意外と知らない!】実は海外では通じないカタカナ語や和製英語という記事がありました。

ネイティブキャンプ英会話ブログ
【カタカナ英語一覧】海外では通じない和製英語と本来の意味 - ネイティブキャンプ英会話ブログ この記事ではあまり知られていない「実は海外では通じないカタカナ語や和製英語」について50個を厳選して紹介しています。「アルバイト」「ノートパソコン」「ピアス」「コ...

意外とそのままで通じないカタカナ語、たくさんありますね。

そもそも、カタカナ語は外来語であって、全部英語とは限りません
英語由来であっても、意味が微妙にずれたもの、和製英語になるときにいつの間にか意味がかなり変わってしまっているものも数多くあります。

そのまま正しいと思い込んで、いきなり会話の中で使うのは危険かもしれませんが、でもそのことは、カタカナ語が英語を学ぶ際に役に立たないことにはなりません。

会話で使うのに注意が必要=役に立たない、わけではないですよね。

だって、カタカナ語の意味と実際の英語の意味が違うものって、すごーーく印象に残りません?

え、この単語実は意味が違ってたんだ!という驚きが、記憶に引っかかりを作り、一発で覚えることができてしまいます。

ナイーブ とデリケート

例えば、ナイーブ
カタカナ語で「ナイーブ」というと、私たちは「繊細な」という意味で使ってますよね。

でも英語の

naïve は、世間知らずの、単純な、純真な、だまされやすい と言った意味です。

マジか!「君ってナイーブだね」とかうっかり言わないようにしなくっちゃ!って心に強く印象に残りますよね。

じゃぁ、繊細だね、という意味で使いたいときはどうしたらいいのかな?と思ってネット等で調べるときっと

delicate  という単語に出会うと思います。

そう、「デリケート」ですね。

そうかそうか、じゃぁ「ナイーブだね」って言わないで「デリケートだね」って言おう、と思いますよね。

これでもう、一生忘れないですよね。

ファイト!は応援じゃない?

他にも「ファイト!」も英語だと意味が違うことで有名。
fightが、応援の意味じゃなくて、「戦え!!!」みたいな意味になってしまいますね。

でも、違うんだ、知らなかったな、これも英会話では使わないように気を付けよう!と思った瞬間に、深く記憶に残りますよね。

そして、「頑張れ!」の意味でファイト!と言いたいときは、本当は英語でなんて言うんだろう、と調べることでしょう。
そして、状況によっていろんな言い方がある、ということもわかると思います。
例えば、まさにいま試合中で応援していてがんばれ!だったら、Go for it!とか
明日試合で、明日頑張ってね!だったら、Good luck!とか。
そうやって調べることによって、知っていることが増えていきますよね。

意味が違うカタカナ語も覚えるきっかけにすればいい

カタカナ英語は通じない(こともある)
でも、それでガッカリしたり話すことを恐れたりするんじゃなくて

カタカナ語、違う意味で使ったら恥ずかしい、と思って話すのが怖くなったりするのはもったいなくて、
ただ、単語を覚えるための手がかりとして利用しちゃえばいいんです。

身近な中にカタカナ語はたくさんあります

そして、
英語初心者が中級になるために必要なものは、まずは単語力

だからこそ、英語初心者ほど、カタカナ語で間違うことを恐れるのではなく、逆に利用して単語を覚える時の味方にしてしまいましょう。
とても身近で、たくさんあるカタカナ語だからこそ、英語初級者にはとても力強いお助け武器になりますよ。

*この記事を書いた人*
JUJU〈寿崎〉 加純

大人のやり直し英語講師

・企業様のTOEIC講習委託講師

・福岡県職業訓練TOEIC講習委託講師

・個人の生徒様のやり直し英語・TOEIC・英検・高校受験大学受験

オンラインで、個人指導・少人数グループ指導に対応しています。
講座内容はこちらでご確認ください

Twitter:(@EnglishJuju)

ブログ村ランキングに参加中です
応援よろしくお願いします。

にほんブログ村 英語ブログへ
にほんブログ村

ブログランキングも 参加中


人気ブログランキング

このブログ更新のお知らせを、ライン公式アカウントからしています。

友だち追加

botなので、ただの更新お知らせ機能だけです。
このLINEにコメントいただいても私には届きません

JUJUへのご連絡はコメント欄かお問い合わせフォームからお願いしますね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次