英語のリスニングが伸びない、多くの人の悩みですよね。
ただ、たーくさんの人が悩んでる割には、文法問題の解き方とかと違って、正解の導き方はこれです!!みたいなはっきりした道筋が見えないのがリスニングの伸ばし方。
これってとっても難儀・・・ですよねぇ。
そこで、リスニングが伸びない原因の切り分けをして、それぞれの対処法を考えてみましょう、というお話をしているところです。
今回はその2回目
英語の周波数が違うから聞こえないのか?問題
*本当に英語の周波数は日本語と違うのか
*本当に周波数の違いがリスニングができない原因なのか
*そこを克服する手立てとしてどんなことが考えられるか
ということを今回は掘り下げていきますよ。
よろしくおつきあいくださいね。
あなたは聞いたことがありますか?
日本語で使う周波数帯と英語の周波数が全然違うから、英語の音が聞こえない、という説
私もその説を聞いて、えーーー??マジっすか???うそやーん?と思って調べてみましたよ。
そして、たしかに周波数帯はかなーり違うらしい、ということがわかりました。
これは、私がネットで各言語の周波数帯を調べてグラフ化したものです。
・・・えーー、Excelにはかなりなれてるつもりでしたが、このグラフ作るの難しかった💦世の中にはもっと見やすいグラフがたくさんあるので、よかったら「日本語 英語 周波数」とかで調べてみてください(笑)
日本語、ずいぶんと左っかわによってるニャ
だよね、そしてずいぶん小さいよね
日本語が使っている周波数帯は、英語話者の人たちとは違う場所にありますね。そのうえ、とても狭いということがわかりました。
あきらかに日本語で使う周波数帯と英語の周波数帯は大きく違っていた
たしかに、日本語はグラフのある場所が英語圏とは違いますね。
どうやら本当に、日本語の周波数帯は英語とはだいぶ違うようです。
それに、パッと見て・・日本語・・・せまっ!💦って思いますね。
日本語の周波数帯は、せまい!!!
これは事実のようです。
ただ、周波数が違うと全然聞こえないか??という疑問がわきますよねぇ。
だって、思うんですけど・・・・周波数が違っても音としては聞こえるんじゃないかなぁ??
英語であっても、何らかの声がしていることは・・「音」がしていることは、わたしらの耳でも認識できてるんですよ。
ただそれがとても「聞きにくい」というだけで。全然聞こえてないわけじゃない。
調べてみたんですが、たとえば、鳥の声だって、日本語の周波数帯とはだいぶずれて高いところにあるんですが、鳥の声、聞こえますよね。なので、音として聞こえないってわけじゃない。
ぴよぴよ
ただ、グラフを見る限り、日本人が日本語の中で暮らしているときに
「人の話を聞き取ろう!」と思って耳を澄ませているときに合わせているチャンネルは、どうやらとても狭い範囲だけですんじゃってる、ということは一目瞭然ですね。
日本語を聞くときって、このせまーい範囲にさえ注意を向けてれば聞こえてきちゃうってことですね。
楽しちゃってるのにゃ
これは、次の記事ともかかわってくるのですが、
人は何かを聞き取ろうとするときに、聞こえてきたものの情報を選び取って、自分の知っているものを参照し、あ、これだろう、、と認識していると思うんです。
目隠しをして、箱の中身は何だろな、ゲームみたいに
小さい、四角い、軽い、プラスチックの手触り、表面にポツポツ穴が開いてる、、、という情報を認識して、その情報を持つものはなんだろな・・・あ、サイコロ!みたいな。
耳でも似たような作業をしていて、耳から入ってきたものを情報としてとらえて、自分の知っているものと参照して、答えを導き出す。
相手が何を言っているかを聞き取るときにも、似たようなこんな作業をしていると思うんですが、
でも、ふだん我々が「聞こう」「情報をキャッチしよう」と意識を集中している範囲が、とても狭いんだと思うんです。この辺に力を入れて聞いてれば聞き取れるはず!!の範囲が、英語とは違う上に狭い。
とらえなきゃいけない範囲が狭いということは、
日本語は、とても狭い範囲に「小さい」「四角い」「軽い」「プラスチック的手触り」とうとうすべての情報があるのに対して、英語も同じくその範囲だけにフォーカスしていると、「小さい」「ポツポツ穴があるかも????」みたいな情報がぼんやり入ってくるだけ、だから何言ってるかわからない。
「小さい」くて「ポツポツ穴がある」ものがサイコロしかない国に住んでるわけではないので、それだと手がかりが少なすぎて、言葉として認識できないんです。
なので、
周波数が違うから聞こえない、
というのは、英語を聞き取るための耳の性能が悪い、というのではなく
聞こうとして意識を向けている方向が違う上に範囲が狭いから聞こえない
んだと思うんです。
ここに向けて聞き耳立ててれば聞こえるはず、とずっと思って訓練していたアンテナが、ずれてる上にちょっと弱め、なんですね。
調べているうちに、幻冬舎さんの「耳の発達が違う?ロシア人の「外国語習得」がやけに早いワケ」という記事に行きあたりました。
ロシア語の使う周波数帯が広いから、多言語習得に有利なのではないか、という記述が出てきます。
日本語は逆ですよね。広い範囲を使う訓練ができてないのです。
ということは、アンテナの向きをかえて、もっとたくさん情報をキャッチできる訓練、したほうがよさそうですよね。
私は最初、アメリカ英語のリスニングから始めました。
TOEICを受け始めて、お、イギリス英語むず・・なんかパキパキパツパツしてて聞きにくい・・って思って、それからイギリス英語対策としてBBCドラマやら見ているうちにイギリス英語にドはまりし(笑)
しばーーらくイギリス英語ばっかり聞いていたら、
今度はふとアメリカ英語に戻ったときに、、お・・・アメリカ英語ぐにゃぐにゃして聞きにくい・・💦
ってほんの一瞬だけ思いました。
でも、ちょっと聞いてればすぐ慣れる、というか、なんか脳の中のチャンネルをちょっといじる感じで、割と簡単にアメリカ英語に戻れるんですね。
むかし、ラジオの周波数ってダイヤルをくるくる回してチューニングしてましたよね。
えぇえぇ、大人のあなたはきっと知ってる(笑)。若者はしらないんだろーなー(遠い目)
あんなかんじなんですよ。脳の中でダイヤルをちょっと回すと、きれいに聞こえる場所があって、そこにダイヤル合わせるって感じ。
グラフを見ると、イギリス英語のほうが音の周波数帯は広く使っているようです。
私の耳は、私が英ドラマや映画ですっかりイギリス英語の世界にドはまりしてしまったことによって、より広い範囲をキャッチする訓練を知らず知らずのうちに受けたのかもしれませんね~。
こんなかんじの、チューニングの問題が、とくに勉強し始めのころは難しいのではないかしらん??と思います。
注:アメリカ英語とイギリス英語の差は、周波数だけでなくリエゾンの違いや、そもそも母音の発音が違う、イントネーションが違う、とかも、いろいろあります。
英語の周波数に合わせた教材を使ってみた件
この周波数に焦点を当てた教材というものが、世の中にはたくさんあって、
実は、私も勉強し始めのころ一度買ったことがあります。
実は実は、私にとってはその教材、買って大正解だったんですよ。
わけあって紹介はしませんけど・・そのわけは後程・・
どんな教材だったかと言うと、
発音指導のプロ監修の、CD付き教材でした。
テキストは、なんかぺらっぺらの、ちょっとした・・エアコンのカタログくらいのボリュームと枚数(笑)テキストだけ見ると、なんやこれ?騙さてれたかも、私?って感じ。
CDに入ってた音は
bbbbbbbbbb B B B
C C cccccc C C C ccccc C C C
D D ddddddddD D D dddddd
みたいな、各子音を延々と聞かせてくれるもの、
この子音の背景音として、ピーーーーー、とかプーーーーーーとかキュルーーーーンとかの、いかにも周波数高そうな電子音が入っていました。
あと、母音も入ってましたね、アの音だけで [æ] [ɑ] [ə] [ʌ]、
ア、ア、ア、ア、ア、ア、ア、ア・・とカタカナにするとアとしか書けませんが(笑)、延々とそれぞれのいろんなアの音を聞かせてくれました。
seaとsheや、work walkとかも交互に発音してくれて、その背後にも、ピーーーとかプーーーとかいう背景音・・
これが、CDの音だけだと怪しくて怪しくて(笑)
そして、聞くだけじゃなくて、ア、とかブブブブとか、それぞれの母音や子音を、聞きながら声に出してマネして練習してたもんですから、これは周囲から見たらかなり怪しい光景だったようで(笑)
横で聞いてた長女が「どしたんママ、宇宙と交信でもしたいん?」とか言ってました💦
でも、実は効いたんですよね~~~~、このCD。CD聞きながら自分も声に出して練習してみて、2週間くらい。毎日寝るときにも睡眠学習のようにして聞いてましたね。
そしたら、あるとき明らかに英語の聞こえ方が急に変わってきて、すっごいクリアに聞こえるようになって・・
うぉーーーー!これ、スゴイーーーー!!!って思いました。
ほんと、買ってよかったです。
そんなにすごいんなら、ここでAmazonリンクでも貼って紹介すればよさげなものなのですが
ちょっと難がありまして。
まず、Amazonで売ってない、というのと、ちょっと普通の教材と違って高い(8000円くらいしたと思います)
そして、こっちのほうが理由として大きいのですが・・・
夫には効かなかった、んです・・・というか「よくわからん」という反応でした。
決して安くはないし、これ誰にとってもぜったいお勧めです!とは言えないので、ここで商品名を出すのはやめておきます。しかもさっき調べたら、普通にはもう売ってなくてメルカリとかに出てるってくらいでした。
ただですね、結局ピーとかプーーーとかのSF音(たぶん、日本語にない高い周波数帯の音だと思います)に助けられた・・面もあったかとは思いますが、
どちらかというと、日本語を聞くときにはあまり意識を集中する必要のない子音(ツとかブッとかクッ)の部分に耳をフォーカスするのに役に立ったのではないかと・・。
あと、日本語の平坦なアイウエオではない母音、こんな音を出してるのね―――、というのを分解して聞かせてくれたのが、私の耳によかったんじゃないかと思うんです。
「英語話者はこんな音を出しているんだ」というのを細かく分解したものを耳で何度も聞いて、自分でもマネしているうちに、脳が「英語を聞くときにはこの音をとらえればいいのね」というのを覚えてくれたんだと思うんですよね。
「小さい」「ポツポツ穴がある」の情報があった範囲以外のにある、「四角い」とか「軽い」とか「プラスチックの手触り」とかの情報も拾える、という準備ができたんだと思うんです。
なので、語彙数も足りてるし、ただただ耳が音をキャッチしてくれないんだ・・・と言う方は、
子音や母音をしっかり聞いて聞きながら自分も真似して声を出せる教材を一つ試してみられると、
脳が「なるほど、この音も拾わなきゃダメなのね」と認識してくれると思います。
それも、一通りやるとかではなくて、2週間から1か月くらい(私の体感です)毎日意識してやってみると、脳みそがチューニングの回路作ってくれると思いますよ。
もちろん、子音母音分解した教材と同時に、他のリスニング教材を使ったり、ドラマやニュースなど、とにかく聴く時間を大量につくる、はリスニング力を鍛えるためにはとても重要なことは言うまでもありません。
おんなじ教材が、なーんで私にはきいて夫には効かなかったか・・と考えてみたんですが。
これはただの推測なんですが、使い方の差だったんじゃないかと思ってます。
さっき書いたように、わたしは聞きながら音の真似をして声を出してました。
ただ、夫はただただひたすらおとなーーしく聞いてたんですね。
脳科学なのかなんかのかわからないですけど、プロに聞くしかないですが、
マネして声に出してみる、というのが、何らかの効力を発揮していたのでは?と思ってます。
夫が、リスニングに効果があった、と言ってたのはこっちの教材でした。
これはリスニング用 兼 発音矯正用なのですが、
結局、これも、子音や母音を分解して丁寧に聞くのですが、発音矯正しましょうの本なので、さらにさらに、「真似して発音してみる」を進められてる本なんですよね。なので、夫はこれを使ったときは、ちゃんと声出し練習をしていたのでした。
次回は、原因その3 思っている音と、実際の音が違う(知識+量)原因編です。
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