原因別 リスニング上達への道 思っている音と実際の音が違う件 理由編

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リスニングって、なかなか急には伸びてこないし、やってて手ごたえがないのが不安。
ですよね~。

とはいえ、リスニングはリスニング、山ほど聞いてりゃそのうちわかるんじゃないの?

・・などとというのは若者の考え方

我々大人には、そんな悠長なことをしている暇はないっ!
(なんせ、ほっとけば耳は遠くなるばかりなのよ・・・・悲しいことに)

そこで、リスニングが伸びない原因を5つに切り分けて、それぞれの原因別にアプローチしていこうではないかという、なんとも前向きな企画の、第3回目です。

厳密には3-1 三つ目の原因の理由編なのです。

今回は、われわれが学校でそう習って、頭の中でこうだ、と思いこんでいる音(カタカナ英語)と、実は実際にネイティブが発音している音が違うから聞こえない、という・・・・、あれね、

haveはハブではないし、appleはアップルではないし、catですら、キャットではない、という件。

やっぱりねー、うすうす気がついてはいたよね・・でも、気づいてはいたけど、どうすればいいかわからないから、今まで放置してたよね・・という件についてです(笑)

今日こそは、しっかり向き合っていこうと思います。

よろしくお付き合いくださいね。

ワイヤレスイヤフォンの写真
リスニング

思ってたんですよね、英語の勉強し始めのころ、ドラマの英語字幕見て、ドラマの音声きいて・・

「え・・・?今字幕に書いてある文字、本当に全部言ってる?マジで???かなり減ってない??」って。

で、わたくしその頃IT関係でしたので、それを確かめてやりましょう、とか思いまして。

ドラマデータをPCに取り込み、そこから音声のみを抽出、

さらに抽出した中から、目的のシーンを切り出し、そのシーンの音声だけスローに変換、という作業をしてやりました(笑)

結果・・・

言ってはいる、むしろ文字になっていない余分な言葉まで発している気もする。

んが、単語は全部言ってる、むしろ増えてるけど、どんなにスローに再生しても、自分の思っている音は言ってない、ということが確認できたんです。
要するに、haveがハブではないし、どんなにゆっくり再生したところで、カタカナ英語とは全然ちがーう、ということだけわかりました。

目次

なぜネイティブ発音は我々が思っている音と違うのか

なぜ中学校でならったはずの音と実際のネイティブさんたちが話している音が違うんでしょう。

これは、いくつか原因があるのですが、

その1 母音の、そして子音の数が違う

日本語の母音は?はい、言わずと知れたアイウエオの5音です。

では、英語の母音は・・・・なんと、約20音もあるそうです(一部では30音という説も・・)💦

子音も、日本語が16種に対して、英語は24種(英RPの場合)

まずは圧倒的に音の数が違いすぎるんですね。

その2 音の成り立ちが違う

さらに、それに追い打ちをかける事実がもう一つ。

日本語の大原則である、「音は子音と母音の組み合わせ」という常識、

小学校1年生で習います、「キ」は「カ行、イ段でキ」。

じゃぁ、「テ」は?、そう、タ行エ段の「テ」

このように、全ての日本語の音は、子音の行(カ行サ行タ行・・)と母音の段(ア段、イ段、ウ段・・)を組み合わせて存在しています。唯一の例外が「ン」。

この常識が、英語では通じません。

日本語と同じように、母音と子音の組み合わせで存在する音ももちろんあります。それにしたって、そもそもの数が多いので、組み合わせは日本語のそれよりもっと多いうえに、

英語ってば、日本語では(ン以外では)ありえない「子音だけで存在」ということが許されちゃうのです。

例えば、「泣く」のcry。

カタカナ英語だと、というか、大昔の中学校で習ったときは、「クライ」(kurai)でした。

でも、発音記号は krάɪ です。最後のyのおかげで最後のア-ィが存在しますが、crの部分は子音しかありません。

crypt(krípt)これは(主に聖堂などの)地下室をさす単語ですが、カタカナ英語にすると「クリプト」(kuriputo)

でも、実際には、真ん中のyがイの役割を果たしますが、それ以外は子音だけです。

このように、そもそも日本語にはない音がたくさん存在する上に、日本語とは違うルールで音が存在しているので・・

そもそも英語とは、カタカナで表すのは不可能な言語だった!

という、がっつりカタカナ英語で育ってきた我々世代には酷な現実💦

さらに・・まだあります

その3 音の連結(リンキング)がある。

ご存知、サンキューは thank youがつながって発音されてるもの。(実際にはサンキューですらないですけど)

これ・・実は、日本語にもあるんですけどね。

千手観音とかの観音様の「カンノン」

漢字を見たら、「カン」と「オン」ですよね。「カンオン カンオン・・といってるうちに、カンノン」とつながった、これが日本語の音のつなぎ方ですね。

英語も似たようなつなぎ方(リンキング)をします。

似たような、ということは、ちょっと・・・違うんですね。

kan on だったら、英語ならきっと、kanon、これをカタカナに直すと、カノン・・

日本語のつなげ方だと「カンノン」英語のつなげ方だと「カノン」

ね?ンがいっこ足りません。

音的に言うと本当は違うのですが、わかりやすいので例にしてあげてみますが

こっちにおいでよ、のカモーン

あれ、come on.ですよね。これを日本語的つなぎ方にしたら多分、カムオンカムオンカムオンカムオン・・・・・カンモン、になるでしょうね。

とまぁ、言いにくい音は繋いじゃう、という癖は同じにしても、つなぎ方が多少違います。

その4 音の省略(リダクション)がある

これも、日本語にもちょっとある気はしますが英語のほうが顕著ですね。

日本語で言うと

ちょ待てよ(キムタク)の、ちょの部分、本当なら「ちょっと」です。

「てかー」は、「~って言うか」です。リンキングとリダクションのあわせ技ですよね(笑)

まぁ、こんな風に、日本語でも特に口語だと言いやすいように言いやすいように略すということはありますが、英語ではそれが頻発。

まず、そもそも単語の最後の音が破裂音(ッで終わる)P、B、T、D、K、Gの音の時は、その音はほぼ発音されません。

lookのkも、cat のtだってほぼ発音されない。

でも、発音されないからと言って、消えてなくなったわけじゃないんですね。一応存在はしているので、その後ろに母音が来たときに、急によみがえってきます。

look at になると、kがよみがえって、aとつながって、kaになったりします。これもリダクションとリンキングのあわせ技。「てかー」みたいなもんが、一つの文の中にかなり頻発してたりします。

とくに、消える音で覚えておいてほしいのが

and , but

そして、to at forとかの前置詞たち

目的語のhim, her, youとかです。

andは間違っても、アンドと3音使ったりしてないです。せいぜい0.5音程度の長さで、ェンって一瞬聞こえる程度。

butもバット、ではなく、一瞬 bの音が聞こえるかどうか、程度。

前置詞たちは、ほぼ「ん?なんか音した?」って確認したくなるくらい消えるし、

なかでもtoなんて、アメリカ発音だと、なぜかダになったり、たまにはナになったり・・これも結局リンキングの影響で、何の音とリンクするかによって、ダやナにもなりえます。

toって言ってるはずだけど、toの音が聞こえない、と思ったときは、あなたの耳が悪い、のではなく、そもそもが「toとは言ってない」という可能性を覚えておいたほうがいいです。

目的語の位置の(そもそも目的格なので目的語なんですけど)himは

ほぼhを発音しないです。かすかにhの残り香が香る、くらい(笑)

take him だったら、takimに近いし、herも同じで

take her は taker にほぼ聞こえます。

そう聞こえるものだ、と知ってないと、そもそもテイクヒムとは間違っても言ってないので、いつまでたっても聞こえるようにはならないわけです。

この辺を掘り下げげるにはもっと音声学とか勉強した方のほうが詳しいので、くわーしく知りたい方はご本なり探していただくとして。

その5 イントネーションが違う

これも、知っているつもりでも意外と「知ってる」だけで終わってしまって、知ってることを活かせてない気がします。

イントネーション、音の強弱や長さのリズム。

ゥワーシー、ニックース、アーリカキャラー、マーシタァ、ヨロイク、オネガィマース

みたいな、こんなリズムです。

日本語ってもともと平坦な言語なのに、最近さらにどんどん平たんになってますよね。

みなさん、図書館(トショカン)ってどう読みます?

ショカンと、ショにアクセントを置いた方。

ありがとうございます、同世代です(笑)

トショカンって全部平たんに言った方、お若いですね、よろしくお願いします(笑)

ただ、英語を話すときは、「平坦が新しい」という認識は完全に捨ててください。

その流れ、英語圏にはまだきてません。

え?そんなに?と戸惑うくらい、強弱・高低があるのが英語です。

ゥワーシー、ニックース、アーリカキャラー、マーシタァ

これーくらいのー、りすむーで、はなーしてー、くーださーい。

たしかにこんな話し方する外国の人見たことあるニャ

まとめ

はい、おつかれさまでした。

ここまで、あれが違う、ここも違う、さらに違う、と違う違うを連発してきましたが、

この子音とこの子音が消えます、と一つ一つ消える子音を暗記しなければいけないわけではないし

この音とこの音は必ずつながります、ということを覚えておかないといけない、わけではありません。

ただ、

「このような違いがあるから、この違いを意識しつつ聞き取りの練習をしたほうがいいね」

ということで、違いを長々とあげてきました。

次回は、この違いを意識して具体的にどう練習するか。

脱カタカナ英語で思っている音と実際の音を結び付けていく方法です。

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