“Except”と”Except For” の違いは? 使い分けをわかりやすく解説

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Except”? “Except For”?  どっちを使う?

“Except”と”Except for”は英語学習者にとって紛らわしい表現の一つ。
どちらも「~を除いて」という場合に使われます。

でも実は、微妙にニュアンスや、本来表したいことが違います。
そして、文法の時間にはだいぶややこしい説明をされてさらに混乱する・・という事態も・・・

今回はこの使い方を区別しにくい”Except”と”Except for”を迷わずに使いこなせるようになるために
たくさんの例文を使って、イメージしやすいように解説
文法用語で説明されたときの意味も、そのイメージを通してすんなり納得できるようにしていきますよ。

では、今回もがんばって行きましょう!

Except”と”Except For”の意味の違い – 基本の使い分け

“Except”と”Except For”は、一見同じように見える表現ですが、微妙にニュアンスが異なります。

そして、文法の説明を聞くと、とてもややこしい

たとえば、weblioでexcept を調べる

語法
except for文頭文尾に置かれる傾向があり,文全体にかかる場合が多い一方,exceptは修飾する名詞の直後に置かれ,その名詞にかかる傾向がある

https://ejje.weblio.jp/content/except

とああります


この2つの表現の基本的な意味の違いを理解できると、使い分けられるようになりますよね。

まず”Except” 
“Except”は動詞もありますが、今回は”Except for”と混同されやすい前置詞としての”Except”についてです。

前置詞の“Except”は「〜を除く」という意味で、特定のものを除外する際に使います。
例) I like all fruits except bananas.
(バナナを除く全ての果物が好きです)

一方、”Except for”は「〜を除いて」と訳され、ある特定のものを除外して他は残す意味合いが強くなります。
例) I’ve been to every country in Europe except for Russia.
(ロシアを除いて、ヨーロッパの全ての国に行ったことがあります)

つまり、”Except”は単に例外を示していて、
“Except For”はその例外以外は全て含むというニュアンスがあります。

“Except”は「除外したもの」にフォーカスしていて
“Except For”は「除外したもの以外はすべて」と言いたいときに使う

これが基本的な違いなのですが、
まだすんなりイメージしにくいと思います。

具体例を詳しく見ていきながら、実際に使い分けができるレベルまで心に落とし込んでいきましょう。

具体例で学ぶ”Except”と”Except For”の微妙なニュアンスの違い

I eat everything except seafood.
I eat everything except for seafood.

どちらも、「シーフードが苦手で他のものは食べられる」という文です。
しかし微妙なニュアンスの違いがあります。

except seafood.は、「シーフードは除外ね」ということに重点を置いています。
対して
except for seafood.のほうは、「シーフードは除いて、ほかは全部食べられるよ」というところに重点を置いています。

つまり、exceptの方はあくまでシーフードを除外することに重きを置き、
except forの方はシーフード以外の全てを含むところに力点が置かれているのです。

このニュアンスの違いを、実感して自分の中にイメージとして落とし込めるように解説しますね。

“Except “ 「これ、除外ね」例文でわかりやすく解説

“Except “は「除外したもの」にフォーカスしている、ということを意識しやすくするために、
和訳をちょっとかえてみました。

「~を除いて」と訳すと”Except “なのか”Except for “なのかわかりにくくなるので
“Except “の部分を「~は除外ね」と書き換えています。

例1) You can have any snack except cookies.
(クッキーは除外ね。他のおやつならなんでも食べていいけどね)
※クッキーは食べないでね、ということを強調

例2) All students passed the test except Sam.
(サムは除外なんだけどね。他の生徒は全員合格した)
※サムは残念ながら合格していない、ということにフォーカス

例3) The library is open every day except Sundays.
(日曜日は除外ね。他の日は開館しているんだけどね)
※日曜日は開いていない、ということを言いたい

例4) Karen can speak all European languages except Russian.
(ロシア語は除外ね。他のヨーロッパ語なら話せる)
※ロシア語は話せない、ということを伝えたい

例5) You’re allowed to go anywhere except that restricted area.
(あの立ち入り禁止エリアは除外ね。他のところなら行っていい)
※立ち入り禁止エリアに立ち入るな、ということを言いたい

このように「〜は除外ね」といった訳で考えていくと、exceptの使い方がよりイメージしやすくなりますよ。

“Except For” 「これ以外は全て含むよ」 例文でわかりやすく解説

つぎに、”Except for”をイメージするための例文と訳を見てみましょう。

“Except for”は、ある特定のものを除外したうえで、他は残すということを強調するときに使います。

訳には”Except for”の強調したい部分がわかるように「~は除いて全部」というニュアンスを入れています。

わかりやすいように、”Except “を説明したときと同じ例文を使いますね、何を強調したいのかが変わってくることを意識して読んでください。

例1) You can have any snack except for cookies.
(クッキーは除くけど、他のおやつならなんでも全部食べていいよ)
※クッキー意外はどれでも食べていいよ、ということを強調

例2) All students passed the test except for Sam.
(サムを除くんだけど、他の生徒は全員合格したよ)
※サム以外は、みーんな合格したよ、と伝えている

例3) The library is open every day except for Sundays.
(日曜日は除外だけど、他の日は毎日開館している)
※日曜日以外はいつでも開いている、と言っている

例4) Karen can speak all European languages except for Russian.
(ロシア語はだめなんだけど、他のヨーロッパ語なら全部話せる)
※ロシア語以外、ほかのヨーロッパ語はどれでも全部話せる

例5) You’re allowed to go anywhere except for that restricted area.
(あの立ち入り禁止エリアは除外するけど、他のところならどこでも行っていいから)
※立ち入り禁止エリア以外はどこに行くのも自由なことを強調している

このように、”Except for”は、除外したもの以外は全部残る、という点を強調しています。

Forでニュアンスが変わる理由

ここまで、exceptとexcept forのニュアンスの違いを説明してきましたが

前置詞forが加わるだけで、なぜexceptの「除外する」という意味から「他は全部残る」になるのか、その理由が気になりますよね。

この理由には、前置詞 for が「ために」「対象として」に加え
「~に代えて」といった意味合いを持つことが関係していると考えられます。

Forには、「代わりに」という使い方もありますよね。

ケンブリッジ辞書のforのページには「instead of」としての用法も載っています。

たとえば、
例:Please exchange this shirt for a larger size. (このシャツを大きなサイズのものと交換してください。)

このシャツのかわりに(for)、大きなサイズのシャツが欲しい、んですよね。

except の場合は、単に「〜を除く」と除外する対象に注目が集まるわけですが。
except for の場合、forが入ってくることで「〜を除いて、そのかわりに」というニュアンスが生まれます。

つまり、for「~かわりに」が入ることで、「除外exceptした上でその代わり残されるもののために」に焦点が移る。
除外から、残されるものへと意識がうつっていくんですね。

forがなければ単に除外されるものだけに意識が向き、
forが加わることで、残されるもの全体にスポットライトが当たり、意識が残されたほうへ移行します。

語法
except for文頭文尾に置かれる傾向があり,文全体にかかる場合が多い一方,exceptは修飾する名詞の直後に置かれ,その名詞にかかる傾向がある

https://ejje.weblio.jp/content/except

語法の「except for文全体にかかる」という説明は、
forが入ることによって「除外から残されたほう」(すなわち残った全体)に意識が向く、ということを表してるんですね。

“Except”vs”Except For”を使い分ける際の確認ポイント

“Except”と”Except For”を使い分ける際は、次の点を確認することが重要です。

  • まず、例外を示したいのか、それとも例外以外を強調したいのか
  • “Except”は単に例外となるものを挙げる場合に使う
  • “Except For”は、その例外を除いて他は全て含むという強い意味合いがある

どちらを強調したいのか決めてから選ぶといいですね。

“Except”と”Except For”の違いの実例で、理解度アップ!

では、具体的な会話例の中でexceptexcept forが使われている場面を見てみましょう。

except で単に除外するものを言い
except forで、除外され残ったもの全体について言っている

ということをイメージしながら読んでください。

A: “The meeting had full attendance, right?”
B: “Yeah, except John didn’t come.”
A: “So everyone except for John attended?”
B: “I’m not sure about that, but at least everyone on my team except for John was there.”

A:ミーティングは全員出席だったよね?
B:うん、ジョンは来なかったけどね
A:じゃあ、ジョン以外は全員来たの?
B:それはよくわからないけど、少なくともうちのチームはジョン以外全員出席してたよ


A: “Did you finish reading all the assigned books for this semester?”
B: “Well, except the last one on the list.”
A: “Oh, so does that mean you’ve finished the others? Except for the last one?”
B: “No, actually, I still have a few others to work through as well. But they seem much easier compared to that intense last one, so I should be able to get through them pretty quickly.”

A: 今学期の課題図書は全部読み終えた?
B: うーん、リストの最後のもの以外はね。
A: へぇ!じゃぁ、最後のもの以外は全部終わったんだね
B: いや、実は他にもまだいくつか終わっていないのがあるんだけど。でも、その最後の厳しい本に比べたら、他はずっと簡単そうだから、すぐに読み終わると思うんだ。

“Except”と”Except For”の文法的違い

exceptexcept for は、意味合いだけでなく、文法的な使い方にも違いがあります。
以下の点に注意することで、それぞれの正しい使い分けが可能になります。

1. 文頭で使用できるorできない

文法で使用できるのはexcept for

except: 文頭に置くことはできません。必ず名詞句や節の後で使用します。
例:John except, everyone was present. (ジョンを除いて、全員が揃っていた。) (×)
例:Everyone except John was present. (ジョンを除いて、全員が揃っていた。) (〇)

except for: 文頭に置くことができます。
例:Except for John, everyone was present. (ジョンを除いて、全員が揃っていた。)

※”except for”は前置詞句として機能しています。前置詞句は通常、文の主語や動詞に続いて使われますが、文頭に置くこともできます。

2. うしろに前置詞句入れるor入れない

後ろに前置詞句をとれるのはexcept for

except: 前置詞句をうしろに入れることはできません。
例:Except a few minor details, the plan was perfect. (×)
With the exception of a few minor detailsまたは Excepting a few minor details など(〇)

except for: 前置詞句を入れることができます。
例:Except for a few minor details, the plan was perfect. (いくつかの小さな点を除けば、計画は完璧だった。)

※”except for”は自身が前置詞句として機能しているため、その後ろにさらに前置詞句を続けることができます。

前置詞句+前置詞句の例
  • Inside the box under the table, I found my missing keys.
  • They walked along the path beside the river.

3. 前にあるものの違い

except名詞句の後にのみ置くことができます。
例:I am not interested in anything except music. (音楽を除いて、私は何にも興味がない。)
例:I have no plans except to relax at home. (家でリラックスすること以外、私は予定がない。)

except for名詞句動名詞の後に置くことができます。
例:I am not interested in anything except for playing the piano. (ピアノを弾くことを除いて、私は何にも興味がない。)
例:I have no plans except for going to the movies tonight. (今夜映画に行くこと以外、私は予定がない。)

※”except”はある物を除外するための言葉です。”except”は基本的に名詞の後ろにつけて、その名詞を除外することができます。でも、”except”は本当の名詞の後ろにしか付けられません。
動名詞は”-ing”がついていて名詞のようにみえますが、名詞っぽく働く動詞の一種であって名詞そのものではないのです。

区別exceptexcept for
文頭での使用×
後ろに前置詞句×
前には名詞句のみ名詞句または動名詞
except except for文法的違いの表

“Except”と”Except For” の違い まとめ

いかがだったでしょうか?

これまでのことを簡潔に箇条書きでまとめると以下のようになります。

  • Except:
    • 文の中で、除外するものを指定する際に使用される。
    • 除外する対象に直接焦点を当てる。
    • 後ろに名詞や名詞句が続く。
    • 名詞句の後ろにおける
    • 文頭では使えない

  • Except For:
    • 文の中で、除外した他の全てを含むことを指定する際に使用される。
    • 除外したもの以外の全体に焦点を当てる。
    • 後ろに前置詞句が続く。
    • 名詞句もしくは動名詞の後ろにおける
    • しばしば文頭に置かれる

言いたいことに応じてニュアンスも含めて使い分けられるようになると嬉しいですよね。

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*この記事を書いた人*
JUJU〈寿崎〉 加純

大人のやり直し英語講師

・企業様のTOEIC講習委託講師

・福岡県職業訓練TOEIC講習委託講師

・個人の生徒様のやり直し英語・TOEIC・英検・高校受験大学受験

オンラインで、個人指導・少人数グループ指導に対応しています。
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