大人のやり直し英語 学習時間はどれくらい?①

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前回、1か月で400語の単語を覚えるための「単語集中月間」を作りませんか、
というご提案と、その進め方について書きました。
金フレとのおつきあいはまだまだ続くのですが、
しばらくは単語集中月間にいそしんでいただくとして、
今日は、

目次

大人のやり直し英語、ブレイクスルーまでの学習時間

というテーマで
脱初級までの学習時間の目安と、そのあゆみなどをお話ししようと思います。

初級のころはとにかく先が長すぎて


「どれだけがんばったら英語を楽しめるレベルにたどり着くのだろうか?」
「このままで果たして本当に初級から抜け出せるのか????」
という漠然とした不安でいっぱい、ですよね。

40歳になってから、ゼロから英語をやり直して
今は英語講師をしている私が、自分の経験から

「1000時間」が目安だな、と感じています。

英語がペラペラとはいわずとも
ある程度、聴ける、読める、海外旅行先でたどたどしいながらも話せばなんとか通じる
という、英語を楽しむことができるようになったな、と感じられたのは
振り返ってみれば1000時間程度経過したころだった、と思うんです。


そして、実際に多くの専門家の研究でも、英語とは言語的に距離が遠い日本語話者が
英語をある程度習得するのには1000時間程度かかる、と発表していて、
さらに各英会話スクールでも「1000時間」を目安としています。

1000時間、と言われる時が遠くなりそうですが
実際にその道を通ってきた身からすると

「ぜんぜん、そんなに遠くないです」
「むしろ、楽しんでました」

と力説したい。

でも、なかなか信じてもらえないのです。

そして、一言で「1000時間」といえども、
人はそれぞれスタート地点が違いますね。

中学・高校と英語が得意だった人
大学は英文科でした、という人

一方、高校はもちろん、中学校でも英語は苦手でした、
そのままずっと英語が苦手な人生です、

という人とでは、同じ大人であってもスタートラインが違います。

このページでは
大人になってからのやり直し英語組の私の
スタートレベルがどのくらいだったか、という話をします。

そして、「1000時間」を苦しまずに乗り越える必勝パターンについては
次の「がんばらないで英語勉強1000時間!1000時間理論の根拠とブレイクスルー」というページで詳しく解説していますので
そちらもあわせてお読みください。

英語学習 時間の目安 1000時間達成は無理?

よく英語1000時間理論、と言われます。
自分の英語力が、間違いなく上がった!と確信できて、初級者が中級者へなるために、
必要とされる学習時間の目安、それが1000時間。

これ、聞くとモチベーションあがりますか???
わたしは、下がりました(笑)
そんなん無理やん・・・って。

なぜ英語学習1000時間が大変そうに見えるのか?

1000時間、というと
生徒さんのほぼ全員が、遠い目をしてため息をつきます。

なぜなら

そもそも初心者のころは、1日に1時間英語にふれる時間を取るのも大変。

読んでもそこにあるのは知らない単語ばかり

聞いても、聞こえる音なんてほぼ1単語もない。

そして、そもそもテキストを開くのも苦痛です。
なんせ、まだ鋼鉄の武器である「英語の習慣化」ができていないのですから。

多くの、国内で英語力を身につけた人がやっていた成功パターンが存在する

でも、自分の経験を振り返って思うんですが

私はある時から、知らないうちに
1年間に1000時間のペースでやってました。

さほど辛い、とも思わずに割と自然にやってたんです。

その時は「よーし1000時間頑張るぞ」とかも思ってなくて
ただ趣味の延長でやってただけでした。

が、その自然とやっていた私の「趣味の独学英語生活」スタイル

英会話スクールや、英語学習研究者の提唱する

「1年間で1000時間」というペースに自然とぴったりとはまっていたことに
あとから調べて気が付きました。

そして、それから
いろいろリサーチしてみたんですが、

私が知らず知らずのうちにやっていた私の「趣味の独学英語生活」スタイル1年間に1000時間
私以外の多くの、国内で英語力を身につけられた方が報告している時間のひねり出し方のパターン
とてもよく似通っている!!
ということに気が付きました。

・・ということは、このパターンを踏襲したりアレンジしたりすることで、
働く大人にとって学習時間を捻出するのに役立つんではないの??
と思ったわけです。

英語1000時間のひねり出し方には成功パターンがあった!

今回は、いかにその1000時間をひねり出していたのか、というお話ですが
そのまえに、そもそもスタート時のレベルによって、必要な時間が変わってきますね?
ということで、やり直し英語を始めたころに、わたしのレベル感からお話します。

レベルに関係なく、学習時間についてもっと知りたい、という方は次の記事で詳しく書いています。

私のスタート地点のレベル これを読めば自信がつく

私がやり直し英語をどれくらいのレベルで始めたか、
そんなの興味ねーよ!
早く学習時間捻出した方法言えよ!
って方は、こちらの方へ飛んで

ここから先は、
私がどんなに英語落ちこぼれだったか、というエピソードを聞いて
こんな奴にできるなら自分もできる、という
自信をつけたい!という方へ向けたメッセージです。


私がもともと帰国子女で、子どものころは英語圏にいました、
大人になってからちょっと忘れかけていたので・・・なんてレベルだったら、
それは多くの大人のやり直し英語組にとって全然参考になる話ではないですよね。

ご安心ください、そんな素敵な過去は持ち合わせていません。


私がやり直し英語を始めたころのレベルと言えば、、もうさんざんなものでした。

「三単現のs」ってなんだっけ?のレベルから始めた過去

自分のやり直し英語を振り返ったとき思い出すのは
「えーっと・・三単現のsって、過去形にはつかないんだっけ???」

と迷ったエピソードです。

「三単現」の意味すら覚えてなかった、ということですよね。

「三単現のs」とはもちろん、人称で数で在の時、動詞につくs

中学生のころはさすがに覚えてたと思うんですが、
すでにアラフォーでしたので、さすがに卒業してから時間がたちすぎていたんですね。
完全に忘れてました。

勉強は苦手じゃないのに英語だけ苦手だった

さらに、大人のやり直し英語組はもちろん
塾で、中・高生に教えていて気が付いたのですが

他の勉強はそこそこできるのに、なぜか英語だけ致命的にできない生徒がいる。

このパターンの生徒さんが、かなりの割合でいます。

そして、何を隠そう、私自身が学生のころそうでした。


肝心の学生時代に、ちゃんと英語の勉強をしていないんですね。

でもテストの時に、赤点を取るほどでもない。

なぜなら、持ち前の・・

英語力ではなく)国語力と思考力とテスト対策力でもって
テストのときだけ、ギリギリ許容範囲の点数だけ稼いで乗り切ってきている。

なので、ちゃんと文法を習得する、とかは
やってきてないんです。
そもそもやる気がない。

多いんですよねー、こんな人。

私を含めこの人たち、中学生のころは困ってないんですよね。


でもって、必ずと言っていいほど

この手の人たちは、高校英語で落ちこぼれます。

これはもうお約束です。

なぜなら、基礎力がハリボテ

で、さぁ大人になって英語をやり直しましょう、と思ったときに困るわけです。

やり直し英語で最初にたちはだかる障害 単語を知らなすぎる

そんな、英語の勉強をほっとんどしてこなかった大人が
さて、英語の勉強でもやり直してみるか、と思ったとき

中学英語の教科書に出て切る以上のレベルの英語がさっぱりわからない(当然)

という事態に直面します。


わからない理由がはっきりしていて

まずは、
「死ぬほど単語を知らない」
英文を読んでも、1行の中に知らない単語が多すぎる、
「むしろ知ってる単語のほうが少ない」という壁にぶち当たります。

そこで
英吾の勉強をさぼってきた愚か者はおもうわけです。


とりあえず、全部の単語を辞書で調べればいいんじゃね?と。

単語を辞書で全部べても意味がとれなくて驚く

で、面倒だなぁ、と思いながらも一つ一つの単語を辞書で調べてみて、愕然とします。
かなりの時間をかけて、1行の文の中の、知らない単語の意味をすべて調べてみたのに・・


「単語の意味全部調べても文の意味がわからない!!!!(呆然)

なんですと!

はい、これが、中学時代さぼっていたツケです。

中学英語までの単純な文は、
単語の意味さえ全部調べれば、パズルを組み合わせるように
これとこれを組み合わせてできる文はきっとこんな意味のはず・・

と、単語をパズル感覚で並び替えればなんとかわかっていました。

中学生の3年間も、ずっとこれで乗り切ってたんですね。

そして、これと同じようにして乗り切ろうとして
高校英語でまんまとつまずいたのに

さらに大人になって同じ間違いをしてしまっています。

でも、世の中そんなに甘くない。

そんなに単純なことならば、この世にこんなにもたくさんの英語難民がいるはずもないのです。

なのに思うんですよね。
中学の時に英語をさぼっていたタイプの人間は。


「いまさら問題集とかテキストとかでやり直す気にはなれんわー。
もっと楽に英語できるようになりたいわー」

と(笑)


性格や勤勉さと言うものは、そうそう大人になって変わるものではないんですね。

とはいえ、のちに、

そんなこと言っていては効率が悪すぎる、そんなに効率悪く時間かけすぎたら、死ぬまでに英語中級者にすらなれん、と気づき方向転換をしたわけですが。

まぁ、やり直し英語を始めたときはそんなお気楽な、

そしてかなり知識的にも低レベルなところからのスタートでしたよ、と。

それが私のやり直し英語のスタート地点の状態でした。

世の中には、海外生活バリバリ経験してきて、
華麗に英語講師をなさっている方々がたくさんいらっしゃる中で、

なかなかにみすぼらしい過去ではありますが。

これからやり直し英語を始める皆さんにとっては、
これはある意味勇気を持っていただけることなのではないかと思って

大人になってからのやり直し英語を始める生徒さんには
毎回この話をしているのであります。

私はひそかに

英語落ちこぼれおばちゃんが、
国内だけでしかも独学で
どこまで行けるかの挑戦

その勇気と希望の指標になりたい、と思っているのです。

その割には、今も勤勉さ、というところはイマイチ真剣みがたりないのですが。

次回は
そんなわたしが、
1年間1000時間の学習時間を、いかに楽にむりなくひねり出していたか、具体的方法と根拠の話をします。


今日の記事を読んで
「お、こんなレベルからのスタートでできたなら、自分にもできるかも」と思っていただければ、
そんな嬉しいことはありません。

とりあえず始めてみよう!と思ったら音読

この記事を読んで、よしとりあえず始めてみよう!と思った方は、
本当は中学文法のおさらいが一番オススメ。

でも、文法かぁ・・昔から嫌いなんだよね、という方は、大人のやり直し英語組にはとても多いはずです。
なぜなら、文法得意だった方はいまさらやり直し英語!とかやらなくても聞いたり読んだりするだけでどんどん伸びちゃう。

文法キライ、でも何かちょっと始めたい!という方には、自分の好きな分野での英語の本をまずは開いて読んでみることがおすすめです。
とはいえ、やみくもに英語の本を開いても、5分で挫折するのは目に見えています。

そもそもなぜ英語の本を読むのがオススメなのか、と英語音読の効果を発揮しつつ初心者でも挫折しにくい英語の本選びについては、こちらで解説しています。


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