このページは金フレなど、英単語の単語帳を覚えたいと思っているけど、何度やっても毎回途中でやめてしまう方へ向け、単語集との挫折しにくいお付き合いのしかた、について解説しているコラム兼、実際の学習方法について書いています。
★500語覚えるための記録シートをさっさとダウンロードしたい方はコチラ
★そもそもなんで繰り返すの?じっくりやったほうが覚えられるんじゃない?という疑問には、短期で繰り返すことの意義について語っていますので読んでみてください。
さて、前回は、
「TOEICの公式本をぺらぺらめくってみたけど歯が立ちません・・・原因は、単語が分からなさすぎです・・・
では、TOEIC用の単語帳と向き合いましょう。
どうせなら、TOEICによく出る単語が載っているものを選ぶのがベストですよね。
それに最適なのは、まず金のフレーズですよ」と
ここまででした。
(同じシリーズに表紙の似ている「金のセンテンス」もあります、間違えないようにお気を付けください)
注)TOEICを受ける気にはなったけど、実は中学校で習う単語も自信がない、と言う方は
同じシリーズの「銀のフレーズ」のほうがいいかもしれません。
これは、店頭で実際に手に取ってどちらがご自身に向いているかお確かめください。
使い方、魅力は金銀どちらも共通です。
金フレの魅力、それは単語学習効率の良さ
TEX加藤さんという、TOEIC好きには超有名な先生の出されている本で、大大大ベストセラー単語帳です。
これを持っていないTOEIC受験者は、よほどのツワモノか、何も知らない初心者か、ってなくらいです。
なぜそんなにバカ売れしているかと言うと
「圧倒的な効率の良さ」
です
TOEICによく出てくる単語は、学校の教科書によく出てくる単語とはちょっと違います。
学校では全くテストに出なかったけど、TOEICでは基礎中の基礎、みたいな単語もたくさんあります。
それは、どっちが良い悪いではなく、ただ単にテストの目的の違いによるものです。
そして、確かに学校のテストでも出たけど、学校のテストの中とは違う意味でよく使われる単語、とかもあります。
例えば
”advance”
この単語は、知っている人は多いと思うんです。
うんうん、なんか「進歩してる」とかいう意味やろ、、、って感じですよね。
そうなんです、間違いではないです。
でも、TOEICでadvanceが出てくるときは
”advance notice”「事前の通知」のように、「前もって」と言う意味で出題されることが多いです。
もちろん「進歩」の意味でも問題に出てくることもあるのでしょうが、「事前の」の意味でTOEICでは使われることが多いのなら、最初っからそっちの意味で覚えたほうが効率がいいですよね、ということです。
次に
実は私、この金フレ2冊持ってます。途中でリニューアルされたからです。
といっても形式が変わったわけではありません。載っている単語が一部入れ替わりました。
なぜか・・・
それは、TOEICの最新のテスト傾向を分析して、「本当によく出る単語」にこだわっているからなんです。スゴイ!
頑張って覚えたのにテストにでないとちょっとがっかりですよね。
本当は覚えて損な単語なんて一つもないんですよ、ないんですけど、、、
でも、今日覚えた単語、明日問題集の中で見つけたらモチベーション上がるじゃないですか。
TOEICによく出る単語が乗っているということは、点数に直結するのはもちろん、
勉強のモチベーションを維持するのにもとても大切なんです。
なんかもうべた褒めの激押ししてますが、
本当に、心からおすすめなんです。
単語帳に取り組むとき、その単語帳への信頼感ってやっぱりとても大事なんです。
「あーしんどい、、これ覚えて本当に役に立つのかなぁ」と思うより
「あー、しんどい、でも、これ覚えたら絶対役に立つ」と思いながら勉強したいですよね。
金フレの具体的おすすめの使い方①あえての英→日
金フレの最初の載っているフレーズは、本を開いて左側に
「とにかくやってみよう」
”Let’s try a___________.
と書かれており
右ページに ”anyway”【副】とにかく
と書いてあります。
そうです、「とにかくやってみよう」の訳をもとに、aではじまる「とにかく」にあたる単語を思い出す、という形式になっています。
そして、備考欄もついており、「part○に頻出」や他にもこんなフレーズで出題されます、みたいな情報、類義語、発音記号、こんな例文で出題されます、などの情報がてんこ盛りです。
が・・・・
たくさんの情報は素晴らしいのですが、
初学者がすべての情報を覚えようとすると・・・それはやはり脳が混乱する原因に・・。
一度に脳に入れられる情報は限られます、
やはり最初は必要最低限から始めたほうがいいと思うのです。
そして、もしかしたら
「日→英」しかも、最初からフレーズ・・は負荷が高いと感じる人もいるかも。
というか、そう感じる人のほうが多いかも、と思うんです。
だからここはあえて
単語のみ、しかも英→日
を軽~~くやってから。
フレーズに進むのは、だいたいざっくり意味を覚えてからでもいいと思うんです。
なので、
具体的には、最初に使うのは右側(単語のみ)のページで
”anyway”をみて、「とにかく」という意味を思い出す練習から始めるのがおすすめ。
ただ、”anyway”の文字のすぐ下に「とにかく」って訳が印刷されちゃってるので、そこは手で隠すなり紙かなんかで隠すなり、なんか工夫してくださいね。
”anyway”とにかく、最初から負荷を上げないで
嫌になっちゃわないために、簡単にできそうなことから手を付けます。

金フレの具体的おすすめの使い方②あえてザクザク進める
1ページに10個の単語が載っているわけですが、
じっくりじっくり、一つ一つの単語を完璧に覚えてから先に進もうと思ったりしていませんか?
それ・・・挫折のもとかも・・・・
単語に取り組むときのコツは
「あえてザクザクスピーディーに進める」です。
えーー、そんなこと言っても、そんなに簡単に覚えられないよ、と思いますでしょ?
だ・か・ら、です。
そんなに簡単におぼえられないからこそ、どんどんザクザク進めなきゃいけないんです。
今日、じっくりじっくりがんばって完璧にした単語10個、
明日も、じっくりじっくりがんばって完璧にした次のページの単語10個、
明後日も、じっくりじっくりがんばって完璧にしたその次のページの単語10個、
・・・それ・・・2週間後、一か月後にも覚えていられる自信がありますか??
どんなに頑張ってじっくり時間をかけて今日覚えても、それっきり何日もその単語に出会わなかったら・・・
悲しいかな、私たち大人の脳は忘れてしまいがち・・・なんです。
じゃぁ、どうしたらいいと思いますか?
英単語とその意味を、人の顔と名前だと思って想像してみてください。
今日一日じっくり付き合った○○さん。そのまま一か月会いませんでした。あるときスーパーでバッタリ再会。
あら・・あなたはたしかあの時の・・・えーっとえーーっと、すみません、お名前なんでしたっけ???
ってなりますよね。
でも、毎朝出会う△△さん、ほんの一瞬しかすれ違わないけど、毎朝「おはようございます、△△です」と言ってくれます。1か月も毎朝あいさつされてたら、さすがに名前くらいは憶えてますよね。
そんな感じです。
どんなに時間かけても、そのまま何日もその単語に触れあわなかったら忘れちゃうんです。
時間は短くていい、その場で覚えられなくても全然大丈夫、明日も明後日も、何度も出会ううちに自然と記憶に残ってきます。
そのためには、一つに時間をかけていては間に合わないのです。
1単語につき、リズムよく、パッパッパ‥と進みます。
英語を見て、意味を思い出そうとして、2,3秒で出てこなかったら潔く答えを見てしまいます。
それをどんどん繰り返します。パッパッパッパ・・テンポよく。
何度も何度も繰り返します。
1日にだいたい何ページやるか決めて、
最初は・・・そう・・・1日に5ページくらいはどうですか?
今日も明日も明後日も、同じ5ページをやります。
そのうち、覚えている単語が多くなってきたら5ページめくるのが・・あーららくちん
あっという間に5ページすすんじゃった、って感じになってきます。そこで次の5ページに進みます。
パッパッパッパ・・テンポよく。
そのページが完璧にならなくても次のページに進む勇気、
パッパッパッパ・・テンポよく進んで、じっくりお付き合いするのではなく、何度も出会う回数を増やす。
それが大切です。
1か月に500語覚えられるってホント?
1か月に500語英単語の意味が覚えられる、と言われたらどうですか?
「そんなに覚えられるわけないじゃん」とお思いですか?
それが・・・そうでもないんです。
ここまで書いてきたように、「単語との出会いの回数」を重視してテンポよく
そのかわり、1日に出会う単語数を多めに設定します。
1日に200語できれば、本当は月に1000語覚えられる計算ですが、実際に自分でやってみたところ、1日に200語はかなり気合を入れないと続けられませんでした。
とはいえ、1日のノルマを減らしたら、単語集1冊仕上げるのに何か月もかかる計算になり、それも途中でうんざりしてやめちゃいました。
そのような試行錯誤を経て辿り着いたのが「1日100語ずつ、1か月で500語」のペースです。
500語覚えられると、かなり見える景色が違ってきます。それを2か月繰り返すと、確実に英語の実力は1段上がったことを体感できます!
この方法で、自分が講座を持っているところの生徒さんにも1か月500語チャレンジしてもらってます。
もちろん、全員が継続できるわけではありませんが、他の方法を用いて勉強してもらっているときより、明らかに単語の伸びがいいクラスになっています。
明日クラスで配布する予定の記録用紙をここでもシェアしますので、よかったらこれを使ってみて、1か月で500語単語を覚えてみてください。
金フレ 1か月で500語単語を覚える方法・注意点
- 覚えたい範囲を決める(500語目安)
- その範囲を5分割する
- 5つに分かれたパートをそれぞれ、A、B、C、D、Eと名前を付ける
- 今日はAの100語、明日はBの100語、明後日はCの100語・・という風に毎日のノルマを決める
- 実施出来た日にはカレンダーに、AならA,と記入
- A,B,C・・の順でやっていく、(Aの日を2日続けたりしない)
- Aの日から次のAの日までの間隔を1週間以上あけない(定着率が落ちます)
これを守ると、1か月でA~Eのパートの500語すべて5~6回出会うことができます。
これくらいやると、100%とは言いませんが、その範囲の単語集の7割から8割くらいの単語は「覚えられた気がする」程度にはすっかり記憶に残っています。
騙されたと思って一度やってみてください。
クラスの多くの生徒さんが「思ったより覚えられてうれしい!」と言ってくれている方法です。
1か月で500語英単語覚える チャレンジ記録シートダウンロード

今年の単語、今年のうちに・・年内にひとつやり遂げよう!
とりあえず、2023年新年の目標として、1か月かけて500語覚えてみませんか?
そのための補助ツールがこちらです。
記録を付けることによって「やった日」「やらなかった日」が可視化されます。
すると・・不思議なことに・・「今日は忙しかったしもう休んじゃおうかな・・・」と悪魔のささやきが聞こえたときに・・全然やらないとそれが記録に残っちゃう、もうひと踏ん張り、10分だけでも今日のノルマをざっと見ておくか・・というモチベーションになります。
具体的な方法をもっと詳しく、という方はこちらの記事にも詳細を書いていますし
シートの書き方、まだよくわからない、とかこんな方法はどうですか?など個別に質問がある方は、コメント欄やTwitterでご連絡いただければ、必ずお返事いたします。


そしてもう一つ大切なこと。
「毎日やることは大切ですが、うんざりするほどはやらないでください」
パッパッパッパ・・テンポよくリズミカルに進むのが楽しい、そう思える程度の時間で切り上げましょう。
語学はどうしたって、一日にはならないのです。
だったら、続けていけることが一番大切。
嫌になっちゃわないために、うんざりしてしまう前に切り上げる、その代わり明日もやる。
のがコツですよ♪
金フレとの付き合い方のコツ、まだもう少し続くのですが、長くなったので今日はこの辺で。
次回に続きます。
コメント
コメント一覧 (2件)
>Birch waterさん
コメントありがとうございます。嬉しいです♪
ですよね~~~、どちらさまでしたっけ?ってなりますよね(笑)
これが本当に人の顔と名前だったら、なかなか覚えられなくてもテヘヘ、まぁ、何回も会えばそのうち覚えるわ、ですませられるのに、
こと英単語になると、、「あーーー、もう、やっぱり英語とか私に向いてない!!」って投げ出したくなるんですよね💦
私も英語苦手組からの出発だったので、その経験を生かしてこれからも
「英語苦手だけど、そこそこのお年になってからやり直したくなった人向け」に発信していこうと思います。
よろしくお付き合いくださいね、お願いします。
JUJU-English 加純
こんにちは。
大人のやり直し組です。
>あら・・あなたはたしかあの時の・・・えーっとえーーっと、すみません、お名前なんでしたっけ??
よくあります!
えーーっと確かどこかででお目にかっかったことが、、、でノートとか本をぱらぱらめくって見つけられるととっても嬉しくなります。
そこでやっと次にお会いした時は!となるものもあり、まだ何度かお会いしないとなものもありです。。。大人ですので
>その場で覚えられなくても全然大丈夫、明日も明後日も、何度も出会ううちに自然と記憶に残ってきます。
とても勇気づけられます!
嫌にならない様にでも毎日続けていきます。
毎回、更新を楽しみにしています。